「一心」という言葉が教えてくれる、心をひとつにする力

ブッダの言葉

「一心(いっしん)」という言葉には、
どこかすがすがしい響きがあります。

文字どおり「心をひとつにする」という意味ですが、
これは単なる集中力のことだけではありません。

ブッダの教えの中でも、心をひとつにすることは、
わたしたちが落ち着いて生きるための大切なヒントとされています。

心がバラバラになるとき

わたしたちの心は、ふだん、とても忙しいです。

「昨日あんなことを言わなければよかった」
「明日はうまくできるだろうか」

過去や未来のことでいっぱいになって、
”いま”目の前にあるものを見失ってしまうことがあります。

そんなとき、心はばらばらになり、気持ちは落ち着きません。

何をしていても、頭の中で別のことを考えていて、
目の前のことが心から楽しめないのです。

一心になるときの感覚

一心になるとき、
わたしたちはとてもシンプルになります。

たとえば、好きなことに夢中になっているとき、
時間を忘れるほど集中しているとき、
心は一つの方向を向いています。

ブッダの教えでは、これを「心をととのえる」と言います。

心をひとつにすることで、
雑念や不安から少しずつ自由になれるのです。

一心は努力ではなく、自然に訪れるもの

一心になることは、「がんばって集中しよう」
と思ってできるものではありません。

むしろ力を抜いて、
いまの瞬間に身をゆだねるときに訪れます。

深呼吸をして、目を閉じて、
ただ自分の呼吸に耳をすませる。

そうすることで、
バラバラだった心が少しずつひとつにまとまっていくのを感じます。

まとめ

「一心」という言葉は、
わたしたちに「いまを大切にしよう」と教えてくれます。

心がバラバラになってしまう日もありますが、
そんなときこそ深呼吸をして、心をひとつにしてみる。

その小さな一歩が、日々をしずかに、
やさしく生きる力になります。

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