つらい出来事も変わる、「縁起」の考え方とは?

ブッダの言葉

ブッダの教えの中に「縁起(えんぎ)」という考え方があります。

これは、

ひとつの出来事は、たくさんの原因や条件がつながって起こる

という意味です。

たとえば、花が咲くのは、種があるから。
土や水、太陽の光、風、そして時間。
どれかひとつが欠けても、花は咲きません

人間の出来事も、実は同じなんです。

この記事では縁起の考え方を通して、
あなたが未来のために良い選択ができるヒントをお届けします。

”わたしだけが悪い”わけではない

つらいことが起こると、
あなたはおそらく「自分のせいだ」
と思ってしまうのではないでしょうか。

でも縁起の考え方からすると、原因はひとつではなく
いくつもの条件が重なった結果と言えます。

たとえば、仕事で失敗したとき…

そういえば、きょうは朝から少し体調が良くなかった
急ぎの仕事が重なって心に余裕がなかった
同僚もみんな、どこかピリピリした雰囲気だった
いまはちょうど繁忙期なうえ、急な欠員があった

などなど、
もしかしたらいろんな要素が重なって、
失敗という結果になったのかもしれません。

そう思うと、少し心が軽くなるかも知れません。

失敗した理由をふかんして見てみると、
「自分だけが悪いわけではなかった」と思えるはずです。

そのつらさは、ずっと続くわけではない

またブッダは、

縁起には「はじまりがあれば、終わりもある」

とも教えてくれています。

いまのつらさも、ずっと続くわけではなく、
条件が変われば、少しずつやわらいでいきます。

雨の日がいつか晴れるように、
心の天気も変わっていくのです。

”これからできること”を見てみよう

縁起の考え方は、「いまの条件を少しずつ変えていこう」と教えてくれます。

  • 休む時間をとる
  • 信頼できる人に話す
  • ちいさな行動からやり直す

自分が休める時間を作って、
自分にやさしくしてあげましょう。

また信頼できる人がいるなら、
ぜひ自分の気持ちを聞いてもらいましょう。

むずかしいなら、ノートなどに
自分の気持ちを書く(アウトプットする)こともおすすめです。

失敗したことを反省するのも止めはしませんが、
”3秒”だけにしておきましょう。

3秒だけ反省したら、次は同じ失敗をしないように
対策できることがないか考えてみましょう。

日々の体調管理のためにできることや、
業務の効率化を考えることも有効です。

そんな小さな選択も、未来を変える条件になります。

まとめ

つらい出来事はひとつの点ではなく、
たくさんの線がつながった結果。

あなたの心の在り方ひとつで、その線を
少しずつやさしい方向へ変えていくことができます。

いま、できることをひとつ見つけて、
未来への線をつないでいきましょう。

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